アルキルシクロブタノン類を指標にした放射線照射食品の検知法
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概要
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殺菌、殺虫、発芽防止などを目的に、放射線を照射した食品を放射線照射食品(以下、照射食品)という。照射食品の安全性はWHOなどの国際機関に確認されており、FAO/IAEAのレポート(2006年)によると約60ヶ国で様々な食品に照射が行われている。照射食品の検知法については、欧州標準化委員会が1990年頃から検討を行異、電子スピン共鳴法、熱ルミネッセンス(TL)法、炭化水素法、及びアルキルシクロブタノン(ACB)法などをヨーロッパ標準規格法として採用した。ACB法は動物性食品への照射の有無を判定する検知法として、ヨーロッパ標準規格法(EN1785)として既に採用されている。そこで筆者らは、国内におけるACB法の運用を目的として、試験室に導入する際の性能評価方法を確立し、EN1785の動物性食品への適用について詳細に検証した。
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