ラット臼歯における歯根の成長の走査電顕的観察
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概要
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ラットの下顎臼歯 (M<SUB>1</SUB>, M<SUB>2</SUB>, M<SUB>3</SUB>) を材料に用いて, 歯根の成長過程と多根の形成時期を走査電顕的に観察した.歯根の形成開始は, M<SUB>1</SUB>で2週齢, M<SUB>2</SUB>で2-3週齢, M<SUB>3</SUB>で3-4週齢にみられ, その後, 歯根はただちに急激に伸長し, ほぼ同時期に多根の形成開始を示す髄床底および根の縫合と, 歯の萌出が観察された。4根性のM<SUB>1</SUB>は, 同時に4根の形成がなされると考えられたが, 3根性のM<SUB>2</SUB>とM<SUB>3</SUB>では, 多根は同時に形成されるのではなく, まず, 近心側の2根が形成された後, 遠心側の根の形成がみられた.歯根の伸長過程は, S字曲線を描き, M<SUB>1</SUB>とM<SUB>2</SUB>で6週齢, M<SUB>3</SUB>で7週齢でほぼ完了した
- 昭和大学・昭和歯学会の論文
著者
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小高 鐵男
昭和大学歯学部口腔解剖学教室
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小高 鐵男
昭和大学歯学部第二口腔解剖学教室
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東 昇平
昭和大学歯学部第2口腔解剖
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東 昇平
昭和大学歯学部第二口腔解剖学教室
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黒岩 美枝
昭和大学歯学部第二口腔解剖学教室
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齋藤 健
昭和大学歯学部第二口腔解剖学教室
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