Lutronectes whiteleyi Grayの分類学的考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
<I>Lutronectes whiteleyi</I> GRAY, 1867, based on two young specimens collected from Hakodate, Hokkaido, Japan, seems to be extinct in the native land, and no specimens have been known in Japan.<BR>While studying the river otter of Japan, the author was attracted his attention by an adult rough skeleton of the subgenus <I>Lutra</I> in the mammal collection of the National Science Museum, Tokyo. Unfortunately the locality of the specimen is uncertain, but there is little doubt that it was collected at the beginning of the Mei ji era, nearly 100 years ago, in the territory of Japan at that time, that is Hondo or Hokkaido. As the specimen is evidently different from the otter of Hondo, the locality is inevitably estimated as Hokkaido.<BR>This estimation coincides with the result of identification of the specimen as <I>Lutra whiteleyi</I> based on strong similarities to OGNEV's adult specimen from Nemuro, Hokkaido, and dissimilarities to the most of the named forms of the subgenus <I>Lutra</I>, in several cranial measurements.<BR>If this identification is correct, <I>whiteleyi</I> seems to be a well established taxon of <I>Lutra lutra</I> group characterized by relatively narrow mastoid breadth and shorter muzzle (Table 6, F and G) .<BR>An opinion that <I>whiteleyi</I> covers whole populations of the Japanese otter, proposed by Pococx (1931), the present author (1949), etc., is not correct. <I>L. whiteleyi</I> must be confined to the Hokkaido population.
- 日本哺乳類学会の論文
著者
関連論文
- 100万年以上を生きぬいたカモシカ (カモシカ問題を考える)
- 琉球列島の自然史科学的総合研究 : 調査経過の概要と研究結果の要約
- 沖縄の哺乳類 イリオモテヤマネコを中心として (沖縄の自然と人(特集))
- オオシマアカネズミの腹毛に見られる性的及び季節的多型について
- 三宅島産アカネズミ群の1新種〔英文〕
- 種子島産シカ Cervus sp. について
- 種子島産シカCeruus sp.について (西南日本外帯の自然史科学的総合研究-2-)
- 相模原ゴルフクラブで採集されたアズマモグラMogera wogera wogera(Temminck,1843)の大きさの変異-1-
- 福井城内で射殺されたニホンオオカミ
- イヌの起源とイヌ科の動物たち (イヌの生物学)
- 16.イヌとオオカミ(動物分類学会第16回大会講演要旨)
- 神奈川県の小哺乳類相について
- 日本の哺乳類相--私はこう考える
- 伊豆・マリアナ島弧の自然史科学的総合研究 : 実施の趣旨と昭和51年度の調査成績の概要
- ミンダナオのフィリピンヒヨケザル
- 目黒時代の内田清之助先生 (内田清之助・清棲幸保両博士追悼号)
- 貴重なニホンカワウソ (絶滅しそうな日本の動物たち)
- 絶滅しそうな日本の動物たち (絶滅しそうな日本の動物たち)
- Lutronectes whiteleyi Grayの分類学的考察
- 沖縄の生物 (沖縄の自然と人(特集))
- 二項分布に基づく集団の分析法と,その北海道産ヤチネズミ類への適用
- それぞれ異なる幻の度合い さて判定 (ナゾの動物はいる!?(持集))
- 琉球列島産イノシシの分類学的考察
- 佐渡島産トガリネズミの1新種〔英文〕
- エチゴモグラの分類学的地位
- 佐渡島産トガリネズミの 1 新種
- ニホンカワウソの分類学的検討
- 琉球列島の自然史科学的総合研究 : 実施の趣旨と昭和47年度の調査成績の概要
- シマリスの発情周期について
- 滅び行く日本の哺乳類
- 琉球列島の自然を探る 日本列島の自然史科学的綜合研究本年度計画
- 日高の陸棲哺乳類 : とくに固有のヤチネズミ類とその起源について
- 自然史研究センターの発足
- A new vole of the Clethrionomys rufocanus group from Rishiri Island,Japan
- External and cranial characters of newborn youngs of the Iriomote wild cat,Mayailurus iriomotensis,with reference to the systematic status
- 博物館の動物標本
- 浅間山で発見されたヒメヒミズと,尾長に基づくその系統の考察
- ニホンオオカミの系統的地位について-2-イヌ属内での頭骨における類似関係
- ニホンオオカミの系統的地位について-1-ニホンオオカミの標本
- アズミトガリネズミの新産地
- 欧米博物館の哺乳類コレクション
- 新種の対馬産シカについて 附,クライン分析法によるシカ亜属の再分類〔英文〕
- 対馬(および壱岐)とその周辺地域の自然史科学的総合研究の成果の要約
- 対馬の陸棲哺乳類
- 日本産小哺乳類の血液学的研究-2-カゲネズミの赤血球数について
- 現生哺乳類の種数
- 五葉山と早池峰山の小哺乳類 : 特にトウホクチヤネズミの分類学的地位について
- シマリスの発情周期について
- ナゾに包まれるニホンオオカミ 新しい視野でこの"珍獣"の追及を
- 韓国の洞窟調査 1966-15-韓国の洞窟をねぐらとするコウモリ類〔英文〕
- 対馬(壱岐を含む)の自然史科学的総合研究実施の趣旨
- 生きていた化石「ブーラミス」
- 陸中地方の自然史科学的概観と本研究の成果
- II 動物分類学の現状と将来の展望(〔合 SF〕分類学の現状と将来)
- 富士山の小哺乳類相-1-哺乳類群集と個体群分布の要因,特に威力競合について
- 本州東部におけるホンシュウカヤネズミの新産地
- コウモリの部分白化2例
- モグラの巣の一例
- ヒミズの捜餌法について
- 浅間山で発見されたヒメヒミズと,尾長に基づくその系統の考察
- 対馬産モモジロコウモリについて
- 二項分布に基づく集団の分析法と,その北海道産ヤチネズミ類への適用
- ニホンオオカミの系統的地位について-2-イヌ属内での頭骨における類似関係
- Lutronectes whiteleyi Grayの分類学的考察
- ニホンオオカミの系統的地位について-1-ニホンオオカミの標本
- 奇蹄類その他のいわゆる門歯孔および口蓋裂について