両側メニエ-ル病の疫学・臨床的研究--個人調査票と症状調査表による集計 (メニエ-ル病の研究-3-<特集>)
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概要
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Between April 1975, and December 1976, the second national epidemiological and clinical investigations of Meniere's disease in Japan were carried out by the Meniere's Disease Research Committee, as supported by the Ministry of Health and Welfare. Among 520 patients with definite Meniere's disease, 48 (9.4%) were considered to be bilateral Meniere's disease by all the 17 members of this Research Committee, respectively.Epidemiological and clinical features in 48 patients with bilateral Meniere's disease were collected and statistically analyzed in comparison with 465 cases of unilateral Meniere's disease, in whom affected ears were determined by each reseacher.Characteristic epidemiological and clinical features were as follows:1) Sex-ratio: The male to female ratio in bilateral Meniere's disease was 66:100, respectively.2) Age distribution: Peaks were noted at the age group of 40-49 for both males and females.3) Family history: 4 cases (8.3 percent) of the 48 patients with bilateral involvement had a close relative who had Meniere's disease.4) Preceding events: Mental and physical fatigue before vertiginous attack were reported in 35 and 42 percent of bilateral Meniere's disease series, respectively.5) Season and time of onset: There was a high frequency of vertiginous attack in spring in the bilateral Meniere's disease, and high frequency of such attacks peaked in the afternoon (13:00-14:00).6) Marriage: The incidence of bilateral Meniere's disease was higher in married persons.7) Past history and complication: There was a higher incidence of hypotension and diabetes mellitus in past history in cases of bilateral involvement.8) Hearing impairment in bilateral cases was higher than in unilateral cases.9) The incidence of bilateral Meniere's disease increased with increasing duration of the disease. Such was also found by Enander and Stahle (1967) and Kitahara (1975).10) The most common vertiginous attack in those with bilateral involvement showed the characteristic feature of a more extensive rotatory spontaneous vertigo than was seen in cases of unilateral involvement.
- 耳鼻咽喉科臨床学会の論文
著者
-
石川 和光
新潟大学医学部耳鼻咽喉科
-
渡辺 行雄
富山医科薬科大学
-
水越 鉄理
老人保健施設アメニティ信清
-
水越 鉄理
富山医科薬科大学
-
大久保 仁
東京医科歯科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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山崎 晴子
新潟大学医学部耳算咽喉科学教室
-
渡辺 勇
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科学教室
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黒田 京子
新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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五十嵐 淑晴
新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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渡辺 行雄
富山医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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渡辺 勇
東京医科歯科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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石川 和光
新潟大学医学部耳算咽喉科学教室
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大久保 仁
東京医科歯科大学 耳鼻咽喉科学教室
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