耳鳴に対する電磁・漢方治療の臨床的観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
西洋薬剤が無効であった耳鳴患者10症例10耳 (平均罹病期間: 9.6年) を対象に東洋医学における耳鳴治療のための経穴を選び, 電極には0.3 Tesla の磁石 (SmCo) を使用し, 通常週3回, 30Hzの整流, 10-20μA電流を連続20分通電し, 同時に漢方薬も併用し経過を観察した。耳鳴の大きさ, 持続および耳鳴の程度は耳鳴問診票を評点し治療効果を判定した。その結果, 患者の50%は改善または著明改善を示した。しかし患者判定のそれは70%であった。音階耳鳴検査では, 4症例において耳鳴ピッチの大きさは5〜15dBSPLの減少が認められた。これら4症例のうち, 2症例のピッチは2.5〜4.5全音の低下が測定された。したがって, 電磁・漢方治療は自覚的耳鳴に有効であると考えられる。
- 社団法人 日本東洋医学会の論文
著者
関連論文
- ラット皮下組織に埋め込んだ人工耳小骨の表面構造
- 音鐘理論を応用した耳鳴検査装置の開発
- 自覚的耳鳴の治療効果に関する検討
- 突発性難聴の予後に関連する諸要因の検討
- 突発性難聴の予後に関連する諸因子の検討
- 長期観察した人工耳小骨(APACERAM^【○!R】)の表面
- 人工耳小骨(BIOCERAM^【○!R】)の皮下組織反応に関する実験的研究
- 人工耳小骨(APACERAM^【○!R】)に対する慢性皮下組織反応の経過
- 長期観察した人工耳小骨(APACERAM^【○!R】)の生体内反応機構
- 質問表を用いた難聴児スクリーニングに関する方法論的研究 : 第2編: 1歳6ヵ月児健康診査における正常児と難聴児の回答率について
- 耳鳴に対する電磁・漢方治療の臨床的観察
- 耳鳴に対する電磁・漢方治療の臨床的観察