歯科用アルギン酸印象材中の鉛量について
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概要
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歯科用模型作製のための印象採得に際して, 印象面の滑沢性や操作性, 粘稠度を得るためにアルギ。酸印象材に添加されている鉛量を知るために, アルギ。酸印象材中の鉛量を原子吸光計で測定し, 同時に練和時における飛散粉塵粒子数をRoyco 202 particle counterを用いて測定した。また練和前後の重量を秤量し, その差から飛散粉塵の重量を測定した。その結果 (1), アルギ。酸印象材中の鉛量は1種 (国産) を除いて他は5〜35μg/gであり, ペースト状の2種 (国産) では7μg/gで最も少なかった。次で外国製 (アメリカ) の4種が平均16.2μg/gを示し, 国産の3種では平均26.2μg/gであった。最も多量に含んでいた1種 (国産) は9.7mg/gと極めて高い値であった。(2) 練和時に飛散する粉塵粒子の粒度では0.6μ以下のものは見られなかった。飛散粉塵粒子数は14.7×10<SUP>3</SUP>〜44.9×10<SUP>3</SUP>個/<I>l</I>で, 0.8〜10.0μ未満のものが52.9〜72.7%を示し, 他は10.0μ以上であった。(3) 練和時の飛散粉塵は重量では1回の使用量中146.13〜343.12mgで全体の0.81〜1.55%であり, そのなかの鉛量は5.11〜8.23μgを示した、アルギン酸印象材の使用に当っては含鉛量についての注意が望まれる。
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文
著者
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相良 徹
日本大学歯学部衛生学教室
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長谷川 泰啓
日本大学歯学部衛生学教室
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増井 富久
日本大学歯学部衛生学教室
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橋本 良幸
日本大学歯学部衛生学教室
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福原 幹二
日本大学歯学部衛生学教室
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杉本 源衛
日本大学歯学部衛生学教室
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竹内 良伯
名古屋大学医学部衛生教室
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竹内 良伯
名古屋大学医学部衛生学教室
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