I.潰瘍性大腸炎の診断
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概要
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2010年に改訂された潰瘍性大腸炎の診断基準(案)では近年の治療指針の変化や診断に関する新たな知見から潰瘍性大腸炎に関連する胃十二指腸病変,術後回腸嚢炎,Indeterminate colitis,難治例の定義(1.ステロイド抵抗例2.ステロイド依存例3.ステロイド以外の内科治療抵抗例)などについて新たに記載あるいは補筆された.潰瘍性大腸炎は病変範囲および重症度に応じた内科的治療が中心となるため発症早期の的確な診断および病態把握は非常に重要である.病態を客観的に評価するために臨床指標や内視鏡指標などの活動評価指標が存在するが,それぞれの特徴を理解し治療に活用することが必要となる.また,潰瘍性大腸炎は大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症と定義されているが,近年こうした疾患概念と合致しないような潰瘍性大腸炎に関連した上部消化管や小腸病変が報告されており,病因解明への手掛かりとなる可能性が秘められている.
著者
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平井 郁仁
福岡大学筑紫病院消化器内科
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久部 高司
福岡大学筑紫病院 消化器内科
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平井 郁仁
福岡大学筑紫病院 消化器内科
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松井 敏幸
福岡大学筑紫病院 消化器内科
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久部 高司
福岡大学筑紫病院消化器内科
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