新規なポリエーテル系ゴムの特性
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概要
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プロピレンオキシド-アリルグリシジルエーテル共重合体ゴムに新たなモノマー成分を導入することにより諸物性の改善を行った. プロピレンオキシドの一部をエチレンオキシドに代えて耐油性の向上を検討し, エチレンオキシド成分を25モル%程度導入した三元共重合体は, 優れた低温特性を保持し, 更にクロロプレンゴムに匹敵する耐油性を示すことが明らかになった. 次いで, 硫黄架橋による側鎖アリル基の消費を避け, 残存アリル基を確保するためにエピブロモヒドリンを架橋サイト成分として導入した. このプロピレンオキシド-エチレンオキシド-アリルグリシジルエーテル-エピブロモヒドリン四元共重合体は側鎖に活性なプロモメチル基を有し, エチレンチオウレアなど既存のハロゲン系ゴム架橋剤によって有効に架橋される. その架橋体は前記三元共重合体-硫黄架橋物と比べ, 残存アリル基によって改善された耐熱老化性, 耐オゾン性を示した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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〓谷 信三
京都工芸繊維大学工芸学部物質工学科
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三浦 克人
ダイソー株式会社研究所
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的場 康夫
ダイソー株式会社研究所
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文野 森幸成
ダイソー株式会社松山工場
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北川 紀樹
ダイソー株式会社水島工場
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〓谷 信三
京都工芸繊維大学工芸学部
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〓谷 信三
京都工芸繊維大学
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