各種ゴムの最大伸張比について
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概要
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既報までに示した次の関係の一般性を検討するために, IR-CZ, IR-DPG, IR-TT系加硫物, NBR, IIR, シリコンゴム, などの加硫物の最大伸張比について実験した.αb•max=1.24(Mc/M•Z)1/2(αb•max)0=αb•max(ν/ν0)1/2ここで, αb•maxは網目間鎖数濃度νのゴムの最大伸張比, McおよびMは網目間鎖およびモノマー単位の分子量, Zは光学的に求めた分子鎖の剛さの尺度である.その結果, 実用範囲に入ると思われる網目間鎖数濃度の上記ゴムでは, ゴムの種類によって(αb•max)0がほぼ一定値になることがわかった. また, αb•maxが光学的に求めた分子の剛さの尺度, Zと結びつけられることもわかった. IRでは配合処方を少し変えても, (αbb•max)0はほとんど変化せず, 配合処方よりもゴムの特性の方が (αb•max)0におよぼす作用量の大きいことが推察され, 実験範囲内で上記関係式の成立することを認めた.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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