新型吸収管による定電流電解方式オゾン濃度測定法の検討 : 加硫ゴムのオゾン劣化 (第3報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
さきに筆者らは加硫ゴムのオゾン劣化促進試験におけるオゾン濃度測定の重要性を考え, 諸法につき検討した結果, ASTMに最近採用されたVeithのカウンターカレント法が最も吸収効果が良好であったが, 定電流電解方式とくに2管式は不良であった.しかしASTMの諸法が吸収空気量大きく, 分析時間が大で操作が難かしいのに比べ, 定電流電解法は幾多のすぐれた点があり, 当方法を改良することは重要な意義をもつ.筆者らは先に推定した不良原因をもとにして, オゾン吸収法として, カウンターカレント充てん塔方式による新型吸収管を用い, また濃度測定には改良定電流電解方式を用い, 両者を兼用した新方法につき細部実験検討した結果, 満足すべき方法を得ることができた.新方法は操作簡便, 吸収効率良好, 採取空気量小量という諸条件を満足した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
-
高野 良孝
ゴム製品検査協会
-
久留宮 弘幸
ゴム製品検査協会東京研究所
-
谷本 嘉雄
ゴム製品検査協会東京研究所
-
谷口 皓一
東洋理化学工業株式会社
-
木場 秀文
東洋理化学工業株式会社
-
高野 良孝
ゴム製品検査協会東京研究所
関連論文
- Vパッキン日本工業規格(案)について
- O-リング規格(案)について
- 加硫天然ゴムに対するその理論式の適用
- 「オゾン劣化の諸問題」質疑応答
- 新型吸収管による定電流電解方式オゾン濃度測定法の検討 : 加硫ゴムのオゾン劣化 (第3報)
- 天然加硫ゴムの化学緩和 : 加硫ゴムの化学レオロジー (第1報)
- ブレンドゴムの低温特性 : 加硫ゴムの低温における挙動(第4報)
- 加硫ゴムの低温におけるかたさ変化 : 加硫ゴムの低温における挙動 (第3報)
- 加硫ゴムの低温圧縮永久ひずみ : 加硫ゴムの低温における挙動 (第2報)
- 加硫ゴムの耐寒性
- 機器から見たゴムの物理と化学 第4回 : ガスクロマトグラフィー-ガスクロマトグラフィーのゴム工業への応用-
- 加硫ゴムの低温応力緩和 : 加硫ゴムの低温における挙動 (第1報)
- ムーニー粘度計の調査研究
- 応力緩和測定による加硫ゴムの耐オゾン性評価
- 主鎖・橋かけ両分子が同時酸化切断する場合の緩和理論式とNR加硫ゴムへの適用
- ゴムのオゾン劣化の評価