雛に対する精製飼料の調製(第4報) : 結晶アミノ酸飼料について
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概要
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コーンスターチ,大豆油,結晶アミノ酸混合物を主とする精製飼料を調製して,白色レグホン種雄初生雛を飼育することを試みた.雛は卵黄蛋白質の影響を消すために最初の1週間は実用飼料で飼育した.不可欠アミノ酸の含量を一定にして,可欠アミノ酸の質および量的な関係について主として検討した. その結果,可欠アミノ酸源としてはL-グルタミン酸のみでもよいことが明らかとなった. L-アスパラギン酸, L-アラニンもL-グルタミン酸とほぼ同様な効果をもっているといえる.しかし, L-アラニンを与えた雛の生長はやや劣っていた.これに対しL-プロリン, D-グルタミン酸および不可欠アミノ酸は,可欠アミノ態窒素源としては不適当であって,むしろ生長阻害作用が認められた. 不可欠・可欠アミノ酸比が1.8のとき,雛の1日あたりの増体量は平均7.8gであって,カゼイン飼料を与えた場合に匹敵し,実用飼料を与えた場合に比してやや劣る程度であった.この比が1.5〜2.3の範囲内では雛はほぼ同じ増体量を示していた.
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