系状菌(Aspergillus oryzae)の細胞壁の構造 : β 1:3-Glucosyl-linkageを含むオリゴ糖の分離
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概要
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(1) Nossal disintegrator存によって細胞壁を調製し酢酸による加水分解を経て可溶部と不溶部とにわけた. (2)酢酸不溶部は電子顕微鏡的観察よりキチン様物質の微結晶であることがわかった. (3)酢酸可溶部はグルコース,ガラクトース,ラミナリビオース, RG 0.2のオリゴ糖,多糖類よりなる. (4) RG 0.2の糖をペーパークロマトグラフィー法により分離し,酸による加水分解, β 1:3-glucanaseによる分解等からβ 1:3-glucosyl-linkageが含まれているglucanであることがわかった.そしてglucanの重合度は約8〜9であった. (5)以上得られた結果及びすでに報告された結果を総合して細胞壁の模式図を提示した.
著者
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