鯨スイ臓のタンパク分解酵素に関する研究(第1報) : 長須鯨スイ臓のタンパク分解酵素組成について
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概要
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長須鯨スイ臓の硫酸酸性抽出液を硫安で分画し,微量のトリプシンで活性化して得た粗酵素につき牛スイ臓のタンパク分解酵素と比較検討した結果,つぎの如き知見を得た. (1)鯨スイ臓のタンパク分解酵素のほとんどすべてが硫安0.2〜0.4飽和塩析画分から得られた粗酵素に集約されるが,牛スイ臓の場合,相当する画分に含まれるのはキモトリプシンBだけで,過半を占めるα-キモトリプシンとトリプシンは0.4〜0.7飽和塩析画分の活性化物中に含まれる. (2)鯨スイ臓抽出液の硫安0.2〜0.4飽和塩析画分から得た粗酵素は,トリプシンおよび等電点の異る2種類のキモトリプシンを含み, 2種類のキモトリプシンはそれぞれα-キモトリプシンおよびキモトリプシンBに対応する性質を示す.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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