固定化酢酸菌を利用した液状食品の不快臭の低減方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 極微量のA. aceti湿菌体を脱脂豆乳に添加した場合でも,良好な不快臭の低減効果が得られ,A. acetiはアルデヒドを酸化するのに非常に高い触媒能を持っていることが明らかになった. (2) k-カラギーナンに包括固定した固定化酢酸菌を脱脂豆乳に接触させると不快臭が低減し,固定化酢酸菌は未固定酢酸菌の場合と同様に不快臭を低減させるのに有効であることがわかった. (3) 固定化酢酸菌がn-ヘキサナール等のアルデヒドを酸化する場合,最大反応速度を与える作用温度は50°C付近に,また,作用pHは5付近にあった. (4) 5°Cで65日間保存しても,固定化酢酸菌のアルデヒド酸化活性はほとんど低下しなかった.脱脂豆乳を用いて固定化酢酸菌を繰り返し使用した場合,数10回繰り返し使用しても固定化酢酸菌の酸化活性および固定化菌体の外観は全く影響を受けなかった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- 10.酢酸菌のグルコン酸酸化にかかわる第3の膜酵素・FADグルコン酸脱水素酵素(第419回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 4.キノプロテインおよびキノヘモプロテイン・アルコール脱水素酵素の構造と機能(B群ビタミン酵素構造機能解析の新展開,シンポジウム(平成19年度),ビタミンB研究委員会)
- 11. 新規なキノプロテイン・キナ酸脱水素酵素とシキミ酸生産系の開発(第407回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 4.キノプロテイン・グリセロール脱水素酵素のグルコン酸との特異な反応特性(第404回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 17.水溶性PQQ酵素・ADH IIGの構造的特徴(第402回ビタミンB研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 9.酢酸菌キノヘモプロテイン・アルコール脱水素酵素のユビキノン反応部位の解析(ビタミンB研究委員会第399回研究協議会研究発表要旨)
- 2.PQQ生合成研究の現状 : PqqCによるPQQ中間体からPQQへの特異な酸化還元反応(第396回研究協議会研究発表要旨)(ビタミンB研究委員会)
- キノプロテインの立体構造と機能
- 17.キノプロテイン・グリセロール脱水素酵素の特異な触媒反応とPQQ結合様式(第394回研究協議会研究発表要旨)
- キノヘモプロテイン・アルコール脱水素酵素の立体構造と基質特異性
- 5. 酢酸菌による環状アルコールの酸化
- 2.酢酸菌による糖質酸化と補酵素
- キノプロテインの電子移動反応
- 酸化発酵の研究の進歩と応用
- 2. 新規補酵素PQQと酸化発酵の新展開
- 4. キノヘムプロテイン・アミン脱水素酵素の新規キノン補酵素の同定
- 酢酸菌の研究 : 飴山實先生からの贈り物
- 8.酢酸菌のキノプロテインADHとNAD-ADH(第390回ビタミンB研究委員会研究発表要旨)
- 拠点大学事業「耐熱性微生物資源の開発と利用」を終えて
- 研究開発情報 シキミ酸の新規な製造法の開発
- 酢酸菌の酸化能を利用して食品の臭いや色を改善する
- 酸素センサーによる魚肉ヒスタミン定量法の改良及びAOAC法との比較
- 卵アルブミンの酵素分解によって得られるペプチドの抗酸化性について
- 3.ピロロキノリンキノンの生化学的ならびに生理学的機能 : 第43回大会シンポジウム()"バイオファクターと生命科学"
- 酢酸菌の生化学的研究(昭和63年度 日本農芸化学会功績賞 受賞講演要旨)
- パン酵母の無細胞抽出液によるヘキサナールの除去
- 固定化酢酸菌を利用した液状食品の不快臭の低減方法
- 酢酸菌を利用した食品の不快臭の低減方法
- 食用油脂の加熱劣化防止に対するトコフェロール, クエン酸及びペンタポリリン酸ナトリウムの相乗効果について
- 油脂の酸化測定のためのTBA法における反応物質について
- (1) PQQとPQQ酵素の歴史と展望(バイオファクター研究のブレークスルー : 「PQQ」)
- 新規補酵素PQQと酸化発酵の新展開(受賞講演)
- 酢酸菌の化学的研究
- 微生物による食品原料の新しい脱臭法
- 9.酢酸菌の五単糖類に対する新規な膜結合型酸化還元酵素の発見(第427回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 11.ゲノム情報にもとづくキノプロテインの検索と新規酢酸菌キノプロテインの検索(第431回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- A Modified TBA Test for the Determination of Lipid Oxidation