北海道産ハッカの新品種候補「北海19号および20号」の精油成分の検索
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概要
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北海道産ハッカの新品種候補「北海19号および20号」の精油成分を明らかにする目的で,GC/MS[EI,PCI(試薬ガス:イソブタン,アンモニア)]法を用いて精油成分の検索を行い,あわせて在来品種「わセナなみ」「さやかぜ」の精油成分をも比較検討した. ハッカ赤油からTable IVに示す79成分を同定した.2新品種と2栽培品種の赤油の成分をGCで比較検討したところ,特定成分の有無による区別はできなかったが,栽培品種に比べて新品種の精油は炭化水素成分が少なく,とくにβ-ミルセン,l一リモーネン,オシメン,α-ボルボーネン,α-フムレン,γ-ムローレンおよびδ-カジネンの低含量が目立った.含酸素成分にっいても同様にイソ吉草酸3-ヘキセニル,酢酸l-メンチル,d-ネオメントールおよびターピネンー4-オールの含量が少なかった.一方,1-アセトオキシメントンの高含量が顕著であった. 新品種候補の「北海19号および20号」は,精油の最良成分であるメントンならびにl-メントール含量が高く,一方精油の劣化現象を左右する炭化水素成分ならびに含酸素高沸点成分含量がきわめて低いため,優良品種であると期待できた.
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