高温高圧下のアルカリ水溶液中におけるマルトオリゴ糖の分解反応
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概要
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グルコースに代わるボイラ用脱酸素剤としてマルトオリゴ糖の有効性を検討するため,テストボイラ中でグルコースおよびマルトオリゴ糖水溶液の脱酸素能力,防食効果および反応生成物を比較した. マルトオリゴ糖の脱酸素能力および防食効果はグルコースと同等であることが示された.臭気の発生および臭気の原因となる揮発性物質の生成はマルトオリゴ糖の場合に少なく,このものの利点と考えられた. 17種の不揮発性有機酸および比較的高分子量の中性オリゴ糖がマルトオリゴ糖の反応液より同定された.この不揮発性有機酸は1, 4結合多糖のアルカリ分解生成物として従来知られていたものであったので,ボイラ内の反応は従来の多糖のアルカリ分解と類似であると考えられた.これらのことから,マルトオリゴ糖の場合に臭気が抑制される機構を考察した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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原 三郎
京都工芸繊維大学
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亀井 加恵子
京都工芸繊維大学
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原 三郎
京都工芸繊維大学工芸学部
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高野 良
京工繊大
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高野 良
京都工芸繊維大学工芸学部
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斎藤 公恵
京都工芸繊維大学工芸学部
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田家 史郎
栗田工業総合研究所
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百崎 勝彦
栗田工業総合研究所
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丸田 勲
三和澱粉工業研究部
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寺田 彰友
三和澱粉工業研究部
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亀井 加恵子
京都工芸繊維大学工芸学部
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