カンツバキおよびサザンカの精油
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概要
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温湯による酵素加水分解および,それに続く強酸による加水分解水蒸気蒸留によって,カンツバキの小枝では総収油率0.53〜0.73%,サザンカの小枝では0.66〜0.81%で油分が得られ,いずれもeugenol 85〜95%を含むことが示された. これに反し,ツバキでは総収油率は0.015〜0.05%で,そのeugenolの含率は3.2〜18.7%にすぎないからカンシバキはツバキとは非常に縁が遠く,サザンカの一品種として考えてもよい. 中井がこのものをC.hiemalis Nakaiと呼ぶよりは,津山のようにこのものをC. Sasanqua Cv. ‘Kantsubaki’とする方が妥当であろう. このほか,これらの油分中にいろいろの他の成分の存在を証明した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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