醤油香気ガスクロマトグラムパターンと官能検査の統計的解析
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概要
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49試料の変数変換した醤油香気のガスクロマトグラムデータと官能検査スコアーとの関係を重回帰分析により解析した. (1) 各ピーク値と官能検査スコアーとの単相関は全体的に低く,最高のピークで0.559に過ぎなかった. (2) 各変数変換により解析精度は変動したが,絶対値の対数変換において最高精度が得られ,相対値の対数変換がこれについだ. (3) 対数変換した絶対値に基づき段階的重回帰分析を行ったところ,重相関係数および決定係数はステップの増加とともに増大し,各々ステップ15と25において0.9を越えた. (4) 段階的重回帰分析において,標準推定誤差はステップ41において最小値を示した.このことは,F比の結果とともに,推定精度について変数選択の重要性を示すものである. (5) 各変数変換において,各ピークの寄与率は変動を示したが,共通して大きな値を示すピークも存在した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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