β-グルコシダーゼ-コラーゲン膜の反応性と透過性
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概要
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β-グルコシダーゼを固定化したコラーゲン膜におけるp-ニトロフェニル-β-D-グルコピラノシド(NPG)め反応速度と透過速度を,分光光度法により測定した.β-グルコシダーゼーコラーゲン膜を,1%グルタルアルデヒドで30分間処理すると,その酵素活性は,未処理膜の場合より約70%高くなった.グルタルアルデヒド処理した膜の場合,膜の一方に加えられた基質(NPG)の大部分は,膜を透過する間に分解された.膜の一方の側に基質を添加したとき,反応生成物P-ニトロフェノールは,膜の両側に流出した.その際,基質を添加した側に,より多くの反応生成物が流出した.基質の拡散がFickの第二法則,酵素反応がMichaelis-Mentenの関係に従うと仮定して導かれた式を用い,実験データよりMichaelis定数Kmを計算すると,その値は,遊離酵素のそれと概略的に一致した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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