Enterobacter属細菌によるD-キシロン酸の生成
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概要
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(1) 土壌中より分離されたD-キシロース資化性菌No. 17株の菌学的性質を検討した結果, Entevobacter cloacaeと同定された. (2) 本菌はD-キシロースより酸性物質を生成し,この酸性物質はD-キシロン酸と同定された. (3) D-キシロン酸の生成条件を検討した結果, D-キシロース20%, (NH4)2SO4 0.2%, KH2PO4 0.1%, MgSO4・7H2O O.05%, C. S. L. 0.2%, CaCO3 8.0%, (pH6.5)の培地組成で30°Cで5日間振盪培養すると,培地中に180〜190mg/mlのD-キシロン酸が生成された. (4) 本菌によるD-キシロース以外の糖から酸性物質の生成の有無を検討した結果, L-アラビノース, D-グルコース, D-ガラクトース, D-マンノース,ラクトース,およびマルトースから酸性物質が検出された. (5) 本菌は30% D-グルコースより90%以上の収率で, D-グルコン酸を生成することが認められた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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