石油酵母の脂肪について(第2報) : 脂質の完全抽出および脂質成分の分離
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概要
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石油酵母の脂質内容を調べる目的で,脂質をなるべく完全に抽出するための条件を検討し,あわせて脂質成分の分離を試みた. (1) 8種類の溶媒について,室温磨砕および加熱抽出を検討した結果,熱メタノール抽出が最も高い収量を示した.さらに,酵素処理および酸分解法を併用して,完全抽出法とした. (2)この方法によれば,酸分解という苛酷な手段をとる前に,熱メタノールによって温和に大部分を抽出することができた. (3)ここで得られた脂質を,珪酸カラムクロマトグラフィー法および薄層クロマトグラフィー法の併用により分離同定し,脂質 組成を求めた.酵母1では単純および誘導脂質25.1%,複合脂質74.9%となり,複合脂質では大部分がリン脂質で,とくにレシチン含量が高かった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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