感光色素の抗稲白葉枯病菌作用(第1報) : 化学構造と抗菌性の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
760種類の感光色素について稲白葉枯病菌に対するin vitroの抗菌力を試験した結果, 205種類の色素が有効であった.その中で4種類の色素は0.1μg/mlの濃度でXanthomonas ovyzaeの生育を完全に阻止した.有効であった感光色素は, 4級窒素を含む複素環核と3級窒素を含む複素環核, benzopyran核, aminostyryl構造とをそれぞれmethine鎖で連結した型の色素であった.これらの試験結果から,供試感光色素の化学構造と抗菌性の関係について考察を行なった.また温室内で稲白葉枯病防除試験を行なった結果,数種類の感光色素が高い防除効果を示した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- クロマトグラフ法によるγ-BHCの定量
- 植物病害防除のための抗生物質
- 〔VI〕農薬用抗生物質の残留(シンポジウム 農薬の残留毒性の諸問題 第19回日本薬学大会)
- 抗生物質によるイネ白葉枯病防除に関する研究 : 第3報 Cellocidin のイネ白葉枯病菌のTCA回路, 電子伝達系およびたんぱく質代謝におよぼす作用
- 抗生物質によるイネ白葉枯病防除に関する研究 : (第2報) Cellocidin のイネ白葉枯病菌の生育, 呼吸並びに解糖系に対する作用
- 殺菌剤の選択性に関する研究 : (第1報) 殺菌剤の稲熱病に対する室内効果と圃場効果との相関性
- 抗生物質による稲熱病防除に関する研究 : (その2) Blasticidin Sの葉稲熱病治療効果について
- 農薬用抗生物質
- 感光色素の抗稲白葉枯病菌作用(第2報) : 感光色素の作用機構
- 感光色素の抗稲白葉枯病菌作用(第1報) : 化学構造と抗菌性の関係
- 抗生物質による稲熱病防除に関する研究
- 抗稲熱病性抗生物質の検定法に就て
- 抗生物質の農薬への応用 : 第3報 室内試験方法の比較検討
- 抗生物質の農薬への応用 : 第1報 抗稲熱病性物質生産放線菌の選択
- 抗生物質の植物体への滲透・吸収・移行 : (その2) 数種抗黴性抗生物質のソラマメ及びイネ苗中の上下への滲透・移行
- 抗生物質の植物体への滲透・吸収・移行 : (その1) 数種抗生物質の検定に及ぼす植物体汁液の影響並びにソラマメによる吸収・移行