好気性細菌による不溶性コラーゲンの分解に関する研究(第1報) : プロテアーゼ生産菌の分離とその性質
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概要
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(1) 土壌,泥土等から分離した好気性細菌の蛋白分解酵素生産能をそれらの培養濾液を用いてしらべ, hidepowder,ゼラチンおよびカゼインに対する分解酵素活性は菌株により特異性を有することを見出した. (2) D-collagenase活性の強力な1菌株(Kp 931株)の培養濾液から調製した粗酵素標品で,蛋白分解の至適pHをしらべ,これはD-collagenase活性で8.0〜10.0, gelatinase活性で9.0, caseinase活性で8.0にもつアルカリ性プロテアーゼであり,供試した他の2菌株に比べKp 931株の蛋白分解酵素は,不溶性コラーゲン分解の比活性が特に優れていた. (3) Kp 931株の生育と蛋白分解酵素生産との関係をしらべ,供試菌は対数生育期の後期に最大のD-collagenase活性を,また定常期に入って以後,最大のgelatinase活性を示すことを認めた. (4) D-collagenase活性の強い菌株, Kp 931株はBacillus cereusに近縁のものと同定した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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