糖化酵素剤(Aspergillus niger)により生成するオリゴ糖類について
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概要
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Aspergillus nigerの粗酵素剤によりD-グルコースから生成するオリゴ糖類の量は8.0%でグルクザイムの3.2%,マツラーゼGの6.5%より多かった.マルトース区分とイソマルトース区分を比較してみると,イソマルトース区分の方が多かった. 40%D-グルコース溶液にAspergillus nigerの粗酵素剤を作用させ,えられた反応生成物をCarbon CCで分別し,コージビオース,イソマルトース区分およびニゲロース,マルトース区分はアセチル化後Mag. CCで分別して,コージビオース,ニゲロース,マルトースおよびイソマルトースをアセチル化物として結晶状に分離確認した.またパノース区分は還元後アセチル化してパニトールドデカアセテートとして結晶状に分離確認した.これらのうちコージビオースはRhizopus niveus, Endomyces sp.の酵素剤では認められなかったものである. Carbon CCで分別したものをPPCおよびPIでしらべ,ラミナリビオース,ゲンチオビオース,マルトトリオース,イソパノースおよびイソマルトトリオースを認めた. Aspergillus nigerの粗酵素剤にはグルコースからの逆反応のほかにマルトースからのトランスグルコシラーゼ作用を有することを認めた.
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