稻熱病菌の生化学的研究 : (第1報)寡少糖培地におけるL-アミノ酸に対する態度
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概要
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稲熱病菌は炭素源の欠除或いは欠乏している培地に於てもL-グルタミン酸, L-アスパラギン酸及びL-ロイシンの添加により,これらを炭素源として生育を行うことができるが,この場合のアミノ窒素の減少から見るとグルタミン酸が最も有効に利用されていることが考えられる.この際アミノ酸は脱アミノされてアンモニアとα-ケト酸を生ずることが考えられ,これは菌体のL-アミノ酸オキシダーゼの時間的の活性度の状態及びL-ロイシンよりのα-ケトイソカプロン酸の確認によつて支持される. 無糖或いは徴量糖培地のpHの上昇はアンモニアの蓄積による場合も考えられるが,糖とアミノ酸を含む場合はアンモニアは殆んと測定されず,後者の場合のpHの上昇は別に考えねばならない.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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