グラジオラスのBlindに関する研究 (第7報) : 前年度の肥料処理が次年度の開花に及ぼす影響
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概要
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1.球茎の保持する養分が次年度の開花に及ぼす影響を調べるために1958年の肥料試験の結果生産されたSpotlightの球茎および仔球を用いて,無肥料で砂耕した。 2.平均開花日は,Nの与えられなかつた区および高濃度のNが単独で与えられた区がおくれ,N100ppmとP25〜50ppmと組み合わされた区の開花が早かつた。 3.発芽率,開花率はNの与えられた区に高く,枯死率,Blind率はNの与えられなかつた区に高かつた。しかしNが単独で与えられた区には,畸形や腐敗が多かつた。 4.小花数,草丈,地上部生体重,球茎生体重,仔球数は,与えられたNの量に比例して増大した。しかしN単独施用の場合は,却つて減少した。 5.葉数は1要素区および2要素区では,多少の変動があつたが,3要素区ではほとんど一定であつた。 6.仔球1球当りの生体重は,各区ともほとんど大差がなかつた。 7.仔球の発芽や生育状態にも,前年度施された肥料(特にN)の影響が認められた。 8.以上の結果を綜合して最も成績の良かつた区は,N200ppm, P50ppm区で,球茎の3要素含有量はN 1.99%, P 0.31%, K 0.57%,次はN200, P25ppm区のN 1.82%, P 0.22%, K 0.49%であつた。
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