シランの花芽分化とその促成に及ぼすジベレリンの影響
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概要
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1.シランの花芽分化期は1959年,香川県では8月25日に花被片の初生突起が認められ,11月3日には花粉粒の形成が認められた。 2.促成直前に鱗茎をジベレリン水溶液に30分間浸漬したものは,対照区よりも,50ppm, 10ppm, 1ppm浸漬の順で開花が早くなつた。 3.開花日は11月17日処理のものでは対照区が1月6日であつたのに対し,50ppm区は12月24日と12日早くなつた。12月1日処理では,対照区と50ppm区との開花日の差は8日,12月15日処理では更に少なくなつて,その差は2日となつた。しかし,処理時期がおそくなるに従つて,処理後の到花日数は短かくなつた。 4.草丈,葉長ともにジベレリン処理によつて高くなつた。しかし,処理時期がおそくなるほどその差は少なくなり,全体に草丈,葉長とも高くなつた。 5.ジベヒリン処理によつて植物体の観賞価値は損われなかつた。
- 園芸学会の論文
著者
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佐野 泰
Faculty Of Agriculture Shinshu University:laboratory Of Floriculture And Ornamental Horticulture
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小杉 清
香川大学農学部
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佐野 泰
香川大学農学部
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片岡 浩一
香川大学農学部
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