トマト幼苗時における環境が花成におよぼす影響 (第1報) : 夜間温度および土壌水分について
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概要
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本実験はトマト幼苗時の夜間温度および土壌水分が生育および花成にいかなる影響を与えるかを明らかにする目的で行なつた。1. 第1段花房の着生節位は子葉展開直後2週間の夜間温度に影響されることが大であり, 夜間温度が低い場合は着生節位は低く, 高い場合には上昇した。草たけ, 葉数ではかられる栄養生長は子葉展開後3〜4週間の夜間温度に影響されることが大であり, 夜間温度が低い場合は栄養生長は貧弱であり高い場合には旺盛であつた。2. 葉数および花数の決定される時期を明らかにする実験から, 子葉展開直後5日から10日までの間は第1段花房の着生節位が鋭敏に反応する時期であり, 10日から15日までの間は第1段花房の花数が鋭敏に反応する時期であることがわかつた。3. 第1段花房の着生節位は子葉展開直後2週間の土壌湿度に影響されることが大であり, 土壌湿度が適湿の場合は着生節位は低く, 乾燥した場合には上昇した。夜間温度と土壌湿度の交互作用が第1段花房の着生節位にみられた。すなわち土壌湿度が適湿に保たれた場合には第1段花房着生節位は夜間温度が低い場合には低下し, 高い場合には上昇した。一方土壌湿度が乾燥に保たれた場合には第1段花房の着生節位は温度による差がみられなかつた。なお土壌の乾燥状態における処理期間の影響は第1段花房の着生節位に影響を及ぼし, 2週間処理の場合には低下し, 3週間処理の場合には上昇した。
著者
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