園芸作物の硝酸塩蓄積に関する研究 (第1報) : トマト果実の硝酸塩蓄積について (その1)
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概要
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1. 硝酸イオンによるかん詰トマトジュースのスズ異常溶出問題について, 硝酸塩とスズ溶出量の関係および果実の硝酸塩蓄積現象を検討した。2. かん詰トマトジュースのスズ異常溶出を起こさないためには硝酸イオンをNO3--Nとして5ppm以下に押えることが必要である。3. トマトの茎, 葉, 果梗, へたには多量のNO3-Nが含まれるが, 果実には少なかつた。4. チッ紀施肥量によつて葉柄やへたの硝酸塩蓄積は影響を受けやすいが, 果実では明らかでなかつた。5. 未熟果は硝酸塩をより多く吸収し, 硝酸還元能力が小さいのに対して, 完熟果は硝酸塩をほとんど吸収せず, 硝酸還元能力の大きいことが推察された。6. 収穫初期の果実は硝酸塩を含み, 中期以降の果実はほとんど含まない傾向があつた。7. モリブデン不足の培養液, 栽培期間中時々チッ素濃度を変化させた培養液で育てられた果実は硝酸塩を多く含む傾向があつた。
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