テッポウユリりん片の着生部位がりん片繁殖球根の生産に及ぼす影響
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概要
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本研究では, りん片繁殖によって得られる1年球の生産に及ぼす親りん片の着生部位の影響とその過程を解明することを目的とした.実用的なりん片繁殖で得られる球根の収量や促成球として使用できる1年球の数は, 外部りん片, 中部りん片を用いたときに多く, 心部りん片ではもっとも少なかった. これは, それらのりん片に形成される仔球の数, 仔球の出葉ならびに出葉形態の相違によることが明らかとなった.すなわち, 外部りん片および中部りん片に形成される仔球の数と大きさは, 心部りん片のそれより大であった. 外部および中部りん片からの仔球の大部分は出葉し, その多くは抽だいした. これに対して, 球根の内側, 特に心部のりん片では, 外側のりん片に比べて, 着生子球数は少なく, 大きさも小さかった. また, それらを植え付けた場合, その出葉率は低く, 抽だい率も低かった.
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