環境条件がトマトの体内水分状態に及ぼす影響
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概要
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環境条件がトマトの葉の水ポテンシャルに及ぼす影響を検討した. 供試材料として桃太郎, を用い, ガラス室で育成した. 検討した環境要因は気温, 相対湿度,照度, 風速, 地温, 土壌水分ならびに施肥量である.実験は施肥量の影響に関する実験だけをガラス室で行い, 他は人工気象室で行った. 各環境要因の変動輻は,施肥量を除き, 温室内で普通に観測される範囲内とした. 葉の水ポテンシャルはプレッシャーチャンバーで測定した.<BR>1.検討した条件下では照度, 昼間の気温ならびに風速の上昇により, 葉の水ポテンシャルは低下した.一方, 相対湿度の上昇に伴い, 葉の水ポテンシャルも上昇した.<BR>2.土壌水分吸引圧ならびに施肥量の増加により,葉の水ポテンシャルは低下した. 一方, 地温の上昇に伴い, 葉の水ポテンシャルも上昇した.<BR>以上の結果, 蒸散を促進する条件あるいは吸水を抑制する条件下では, 葉の水ポテンシャルは低下すると結論づけられる.
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