高温条件下で生育した耐暑性, 非耐暑性ならびに熱帯性トマト品種の生理的特性と収量
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概要
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耐暑性トマト品種四季紅, 朱喜, Ohio 7663, 非耐暑性トマト品種サターン, ならびに熱帯性品種Owus-Bioh, Wosowosoを昼温40°/夜温23°Cで栽培し, 光合成速度 (P<SUB>r</SUB>), 蒸散速度 (E), 気孔コンダクタンス (G<SUB>s</SUB>), 水利用効率などの生理的特性と収量との関係を調査した剤生理的特性はそれぞれ20°, 30°,40°Cの条件下で測定した. 幼苗期の耐暑性トマト品種における光合成速度は, 非耐暑性品種に比べ, 20°と40°Cで高かった. 開花期および果実肥大初期のP<SUB>r</SUB>,E, G<SUB>s</SUB>は, 耐暑性品種が他の品種より, すべての温度条件で高かった. 幼苗期の光合成速度と収量との間には, 統計的有意差は認められなかったが, 開花期, 果実肥大初期のP<SUB>r</SUB>, E, G<SUB>s</SUB>のそれぞれと収量との間には, 有意な相関関係が認められた. P<SUB>r</SUB>とE, ならびにEとG<SUB>s</SUB>との間には直線的な相関関係が認められ,その結果, 光合成速度と蒸散速度は高い相関を示した.生理的特性を示す各数値間の回帰式は, 品種により異なった. また, P<SUB>r</SUB>, E, G<SUB>s</SUB>のそれぞれと収量との間の回帰式も, 品種間で一定ではなかった. 耐暑性トマト品種は他の品種に比べて高温条件下で高い収量を得ることができた. 以上の結果, 収量と光合成, 蒸散速度,および気孔コンダクタンスとの間には, 統計的に有意な正の相関関係が存在することが明らかとなった.
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