三番茶の摘採が秋季の樹冠の群落構造に及ぼす影響
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概要
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三番茶を8月1日に421kg/10aで摘採した早期摘採区,8月8日に812kg/10aで摘採した晩期摘採区および不摘採区において,10月19日に樹冠を層別に刈り取って,秋季での樹冠の群落構造を調査した。その結果,三番茶摘採区は不摘採区に比較して,二番茶摘採位置の+4cmより上の樹冠上位の葉重,枝数,芽数が少なかったが,二番茶摘採位置の+2cmより下の樹冠下位での葉重が多かった。この調査結果より秋整枝後の樹冠の構成について推計した結果,樹冠面の芽数は,秋整枝位置の僅かな上下で大きく変動する特性があり,高めの秋整枝では三番茶不摘採区の方が多かったが,低めの秋整枝では三番茶摘採区の方が多かった。秋整枝後の樹冠について,三番茶の摘採の有無で比較すると,枝重と比葉重は摘採区が大きく,蕾数は不摘採区が多かった。秋整枝後の樹冠について,三番茶の摘採時期の違いを比較すると,早期摘採区の方が樹冠の枝重が大きかった。葉重は三番茶摘採の早晩による差がなかったが,LAIは晩期摘採区の方が大きく,比葉重は早期摘採区の方が大きかった。秋整枝後の樹冠表層の芽数は早期摘採区の方が多く,特に側芽数が多かった。
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