ストレプトゾトシン糖尿病犬における胃排出時間と血中ガストリンならびに膵ポリペプチド動態
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概要
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9匹の無処置のコントロール犬, 5匹のストレプトゾトシン (STZ) 糖尿病犬を用い, 試験食投与後の胃排出時間, 血中消化管ホルモン動態について検討を行つた. アセトアミノフェンの最高血中濃度到達時間 (tmax) を指標とした食後の胃排出時間はコントロール犬に比較して糖尿病犬で有意に遅延した. 食後の血中ガストリン上昇は糖尿病犬で若干遅延したが, 食後4時間まで両群間で有意差を認めなかつた. 血中膵ポリペプチド (PP) は糖尿病犬でコントロール犬に比較して基礎レベルのみならず, 食後も有意の高値を示した. さらに糖尿病犬のみを対象として, 試験食投与に対するインスリン静注の影響を検討したところ, 血中アセトアミノフェン, ガストリン動態には, 影響が認められなかつたのに対して食後の血中PPレベルはインスリン静注により有意に抑制された. 以上より糖尿病犬で認められた血中PPの高値は, 胃排出時間遅延とは直接関係はなく, 低インスリン血症が直接あるいは間接に関与しているものと考えられる.
著者
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