植物組織培養法におけるカーネーション小植物体の生育, クロロフィル含量, リブロース-1,5-ニリン酸カルボキシラーゼ活性および見かけの光合成について

概要

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植物組織培養法におけるカーネーション小植物体の生育, リブロース-1,5-ニリン酸カルボキシラーゼ (以下, RuBPCase) 活性および見かけの光合成について検討した. アルミホイルキャップを用い培地面の照度を約900luxで培養した小植物体はRuBPCase活性を有していたが, 見かけの光合成はみられなかった. 一方, プラスチックキャップを用い培地面の照度を約3,000luxで培養した小植物体の生育はショ糖濃度3%区が1.5%区より優っていたが, RuBPCase活性は1.5%区で3%区より高かった. 見かけの光合成速度にはショ糖濃度による差はみられなかった. また, 3,000lux, ショ糖濃度3%で培養した小植物体の生育は, 900luxで培養した小植物体より優っていた. 一方, 3,000luxで培養した小植物体の無機成分含有率が900luxで培養した小植物体および栽培植物体より低いことから, 光合成を行わせる目的で照度を高めて培養する場合, 培地組成の検討も必要になるのではないかと思われた.