ガラクトサミン肝障害の発現機序におけるエンドトキシンの役割に関する実験的研究
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概要
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ガラクトサミン (GalN) 投与ラットにおける肝障害の発生と endotoxin の関係をより明らかにする目的で, Endotoxin tolerant (ET) rat を作成し, 合成基質法による血中 endotoxin の定量法を使用して検討した. GalN投与 (500mg/kg体重) ラットにおいて, tolerance のない群ではGalN投与24時間後に血中 endotoxin の著しい高値を示し, 以後急減した. そして48時間後に血清GPT値の高値, 肝ミトコンドリア機能低下, 組織学的な広汎肝壊死を認めた. 一方, ET群では24時間後の血中 endotoxin は低値を示し, 48時間後の肝障害も軽度であつた. 以上の成績より, GalN肝障害の進展には endotoxin 血症がある程度関与していることが示唆された.
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