胆汁うっ滞症に対するEndotoxinの役割に関する研究主としてTaurolithocholic acid肝内胆汁うっ滞症に関する
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概要
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Endotoxinのbile flow,肝細胞膜Na<SUP>+</SUP>-K<SUP>+</SUP>-ATPase活性への影響につき検討をおこなった.またTLCAにより実験的肝内胆汁うっ滞モデルを作成し,Endotoxin血症の出現の様相さらに網内系機能を変化させた際の影響につき検討をおこなった.Endotoxin投与によりbile flow,肝細胞膜Na<SUP>+</SUP>-K<SUP>+</SUP>-ATPase活性は有意に低下傾向を認め,この変化はEndotoxinの投与量に相関性を示した.TLCA投与によりLimulus testの陽性化が認められた.この際網内系機能を亢進させるZymosanを併用投与することによりLimulus testの陰性化傾向およびbile flow, Na<SUP>+</SUP>-K<SUP>+</SUP>-ATPase活性の低下の軽減化が認められた.このことよりTLCAによる実験的肝内胆汁うっ滞はEndotoxinにより増強されている可能性が強く,今後肝細胞膜脂質構成の変化などにつき検討することが必要と思われた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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菅田 文夫
昭和大学医学部附属藤が丘病院 内科
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小林 明文
昭和大学藤が丘病院消化器内科
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木嶋 由美
昭和大学藤が丘病院消化器内科
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菅田 文夫
昭和大学藤が丘病院消化器内科
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小林 明文
昭和大学藤が丘病院内科
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菅田 文夫
昭和大学藤が丘病院内科
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