ACTN3遺伝子のR577Xナンセンスアレルはエリートレベルの日本人中長距離走選手において頻度が低い
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概要
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Background: Although previous reports have shown a lower proportion of the ACTN3 XX genotype (R577X nonsense polymorphism) in sprint/power athletes compared with controls, possibly attributed to the importance of skeletal muscle function associated with alpha-actinin-3 deficiency, the findings on association between endurance athlete status and R577X genotype are equivocal. Purpose: The present study was undertaken to examine association of ACTN3 R577X genotype with elite Japanese endurance athlete status. Subjects and Methods: Subjects comprised 79 elite Japanese endurance runners (E) who participated in competition at national level and 96 Japanese controls (C). We divided endurance runners into two groups, i.e., 42 national level runners (E-N) and 37 international level runners (E-I) who had represented Japan in international competition. R577X genotype (rs1815739) was analyzed by direct sequencing. Frequency differences of polymorphisms between athletes and controls were examined by Chi-square tests. Result: The R allele frequency tended to be higher in E group than in C group (P=0.066). When we divided E into two groups, the R allele frequency in E-I group was significantly higher than that in C group (P=0.046); whereas there were no significant differences between E-N and C groups (p=0.316). Then, the three genetic models were tested. In the additive genetic model (RR>RX>XX), there were significantly differences between E-I and C (P=0.038), but not the dominant (RR vs. RX+XX) and the recessive (RR+RX vs. XX) genetic models. Conclusion: R allele of the R577X genotype in the ACTN3 gene was associated with elite Japanese endurance athlete status.
著者
-
田中 雅嗣
東京都健康長寿医療センター研究所・老化制御・健康長寿ゲノム探索
-
川原 貴
国立スポーツ科学センター
-
樋口 満
早稲田大学 スポーツ科学学術院
-
田中 宏暁
福岡大学スポーツ科学部
-
福 典之
岐阜県国際バイオ研究所 遺伝子治療研究部
-
三上 恵里
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科
-
斉藤 太一
東京都健康長寿医療センター研究所健康長寿ゲノム探索
-
福 典之
東京都健康長寿医療センター研究所健康長寿ゲノム探索
-
三上 恵里
東京都健康長寿医療センター研究所健康長寿ゲノム探索
-
福 典之
東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 健康長寿ゲノム探索
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