1本のアルキル鎖と2つの糖アミド基を有する非イオン性界面活性剤の合成と性質
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概要
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マロンニトリルを出発物質に用いて, モノアルキル化, ニトリル基の還元, 続いて糖ラクトンとの反応により, 1本のアルキル鎖と2つの糖アミド (グルコノアミド, マルトビオノアミド, ラクトビオノアミド, マルトトリオノアミド) を有する非イオン性界面活性剤を合成した。得られたビス糖アミド型活性剤は良好な水溶性を示した。これらの臨界ミセル濃度 (cmc) はアルキル鎖の炭素数の増加とともに低下した。一方, 親水基中の糖ユニットの数はcmcにほとんど影響を与えなかった。また, 親水部末端にグルコピラノシド基を有する活性剤は糖結合性タンパク質のコンカナバリンA (Con A) に対して結合親和性を示したが, 末端にガラクトピラノシド基を持つ活性剤は親和性を示さなかった。
著者
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中辻 洋司
大阪大学大学院工学研究科
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木田 敏之
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
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池田 功
大阪大学大学院工学研究科
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張 万斌
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
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益山 新樹
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
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森嶋 信明
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
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五十川 一彦
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
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