疎水鎖にスチリルピラジン基を有する両親媒性化合物とDPPCとの混合ベシクルに内包したグルコースの流出性のUV照射によるon-off制御
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エチル5- [2- (4-ヘキサデシルオキシフェニル) エテニル] -2-ピラジニルメチルホスホン酸ナトリウムのsynhead-to-head二量体をDPPCベシクルの二分子膜に組み込むと, そのベシクル内に内包されたグルコースの流出が抑制される。その流出は254nmでの光照射により促進されたが, 300nm以上の光照射により再び抑制された。この抑制-促進制御は3回繰り返すことができた。この研究は, 1, 2-ジアリールエチレン単量体とその二量体が分子内および分子間で関係するフォトクロミズムを利用して, ベシクルからの流出のon-off制御に成功した初めての例である。
著者
-
中辻 洋司
大阪大学大学院工学研究科
-
池田 功
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
-
池田 功
大阪大学大学院工学研究科
-
中辻 洋司
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
-
朴 鍾穆
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
-
青山 滋
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
-
張 万斌
大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻
関連論文
- JAWC 2000 の準備に携わって
- 第91回アメリカ油化学会(AOCS)年会(2000年4月25-28日, San Diego, LA)の参加報告
- 多疎水鎖多親水基型イオン性界面活性剤の合成と物性
- 実行委員会報告
- 有機機能性物質の設計と合成に関する研究
- 新しい分子構造の界面活性剤とその機能
- 疎水鎖にスチリルピラジン基を有する両親媒性化合物とDPPCとの混合ベシクルに内包したグルコースの流出性のUV照射によるon-off制御
- ボロン酸によるp-ニトロフェニルD-グルコピラノシドの立体特異的加水分解に対するカチオンミセルの顕著な効果
- 1本のアルキル鎖と2つの糖アミド基を有する非イオン性界面活性剤の合成と性質
- 親油性二鎖型クラウンエーテルによる気-液界面におけるアルカリ金属カチオン認識
- 二塩化1, 3-ビス [2- (アシルアミノ) エチルジメチルアンモニオ] -2-ヒドロキシプロパンの合成と界面活性