オリゴ (オキシエチレン) ユニットを有するフルオロアルキル基含有オリゴマー類の合成と性質

概要

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過酸化フルオロアルカノイルをオリゴ (オキシエチレン) ユニットを有するビニルシラン (もしくはメタクリレート類) とアクリル酸, ジメチルアクリルアミドおよびイソプロピルアクリルアミド等のコモノマー類と反応させることにより, 新規なオリゴ (オキシエチレン) ユニットを有するフルオロアルキル基含有オリゴマー類の合成を行った。これらオリゴ (オキシエチレン) ユニットを有する含フッ素オリゴマー類は, 水の表面張力を効率よく低下させることができ, CMCに相当する明確な “break point” を示すことから水系にてミセルに類似した分子内もしくは分子間集合体を形成することが示唆された。さらに, これらオリゴ (オキシエチレン) ユニットを有するコオリゴマーは種々の金属カチオンに対し金属抽出能を示し, さらにLiCF3SO3を含んだオリゴマーは高分子電解質として有用であり, 室温下において4×10-5S/cmの高いイオン伝導性を示すことがわかった。さらに興味深いことに, オリゴ (オキシエチレン) ユニットを含んだフルオロアルキル基含有アクリル酸コオリゴマー類においてはin vitroの系において高選択的な抗HIV-1活性を示すことがわかった。