急性四エチル鉛中毒の実験的研究 : 第1報 四エチル鉛がラットの睡眠-覚醒サイクルに及ぼす影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The authors examined acute intoxication from tetraethyl lead (TEL) in the central nervous system of rats by means of a polygraph.Twenty-five white male Wistar rats, weighing between 295 and 310g each were examined. Under Nembutal anesthesia bipolar electrodes were implanted on the surface of the cortex between the frontal and occipital lobes of the left and right hemispheres, on the bilateral canthi and on the neck muscles. The animals were divided into five groups of five rats each. The five groups were given TEL in doses of 0.0mg, 10mg, 20mg, 40mg and 80mg per kg body weight respectively. Observations began two weeks after the operation and were by means of a polygraph. Each observation session lasted for 24 hours once before the TEL injection (from 3 to 5 days before) for all rats; and then daily, from immediately after the injection until death for the 20mg, 40mg, 80mg groups; and on days 1, 2, 3, 4, 5, 6, 9, 11, 15, 19, 25 and 30 following the injections for 0.0mg (control) and 10mg groups.The polygram included readings for electroencephalogram (EEG), electrooculogram (EOG), electromyogram (EMG) and respiratory movement (RM), which were simultaneously recorded with a San-Ei 9 or 13-channel electropolygraph.The following results were obtained;1. All rats given 20mg, 40mg and 80mg/kg of TEL died, the period before the appearance of toxic symptoms decreased, the greater the amount of TEL administered. The TEL 10mg/kg group survived and toxic symptoms did not appear.2. After the TEL injection, body weight continued to decrease until death in the following order; 20mg, 40mg and 80mg/kg groups. In the 10mg/kg group, it decreased for eight days after the injection of TEL, but thereafter it remained stable.3. Concerning the sleeping-waking cycle obtained from the polygraph after the injection of TEL, the amount of slow wave sleep (SS) and paradoxical sleep (PS) both decreased markedly until death. The decrease in SS and PS was found to be greater in the following order; 80mg, 40mg, and 20mg/kg groups. In the 10mg/kg group, both SS and PS decreased for five days after the injection of TEL, after which they reverted to normal levels.From the above results, it can be said that the changes in sleeping-waking cycles correlate directly to the extent of the poisoning, and such as poisoning can be seen creating a disturbance in the central nervous system.
- 日本衛生学会の論文
著者
関連論文
- 実験的急性四エチル鉛中毒の中枢神経系病変について
- P2078 医師の労働負荷と免疫指標(CD56とNK細胞活性)について(一般演題:ポスター,地方の時代の産業保健,第79回日本産業衛生学会)
- P1023 事務系作業者の睡眠不足症候群について : エップワース眠気尺度(ESS)と動脈血酸素飽和度低下指数(4%ODI)による検討
- P1021 CISM実施に際しての留意点と産業保健上の効用 : 新潟県中越地震後のメンタルケア事業の経験から
- I106 救急医師の勤務における交替制と非交替制による労働環境の差異について
- C-20 市中感染症細菌データの地域基幹病院-地区医師会間の共有化システムについての試案(一般口演,第31回杏林医学会総会)
- イントラネットを利用した職域の禁煙指導について(第6報)
- C-15 住民健診資料から見たBNP測定成績と関連検査成績の経年変化について(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- J103 イントラネットを利用した職域の禁煙指導について(第5報)
- J102 イントラネットを利用した職域の禁煙指導について(第4報)
- GHQ評点の変化と飲酒習慣 : S町住民健診資料からの検討
- 中高年者の体重変動と心理特性との関連について : S町住民健診資料からの検討
- 高齢者における超音波骨評価成績について第4報 : 生活習慣変容との関連
- C-22 ガスクロマトグラフィーを用いた呼気中ペンタンの簡便な測定法 : 運動負荷前後における測定結果から(一般口演,第29回杏林医学会総会)
- イントラネットを利用した職域の禁煙指導について(第3報)
- 土木建設作業者の生活習慣とメンタルヘルス
- B-11 健康増進事業における呼気中ペンタン濃度の測定について(一般口演,第28回杏林医学会総会)
- イントラネットを利用した職域の禁煙指導について(第2報)
- 住民健診における血清コリンエステラーゼ活性値の意義について : 沖縄県佐敷町における調査成績から
- 教職員のメンタルヘルス : 学校訪問相談事業の紹介と現場状況の把握について
- 夜勤医師の Natural Killer 細胞活性について
- 救急医師の勤務開始時のストレスと覚醒について : Stress Arousal Checklist (SACL) 日本人版からの検討
- 医師の労働環境と勤務直前のストレス状況について
- 高齢者における超音波骨評価成績について : 地域住民健診資料から
- 住民健診成績と死亡との関連について
- 飲酒頻度と循環器関連検査成績との関連 : 10年間の検診成績からの検討
- D-18 血清BNP値と年齢(一般口演,第27回杏林医学会総会)
- C-8 長期間における体重変動の評価 : 第2報 地域住民検診の検査成績と体重変化との関連(一般口演,第26回杏林医学会総会)
- C-7 Casaleの心電図左室肥大の基準と指尖加速度脈波との検討(一般口演,第26回杏林医学会総会)
- 健康測定とメンタルヘルス : 一般事務作業者のTHP資料から
- 土木建設作業者の生活習慣と体力測定成績との関連
- 健康測定とメンタルヘルス : 土木建設作業者のTHP資料から
- D-4 沖縄県佐敷町における住民健診成績から : 血清ビタミンE値と喫煙および飲酒との関連(一般口演,第25回杏林医学会総会)
- D-3 三鷹市運動相談事業を担当して(一般口演,第25回杏林医学会総会)
- D-2 簡便な呼気中ペンタン測定法の検討(一般口演,第25回杏林医学会総会)
- D-1 呼気中ペンタンの簡便なる測定手法の開発(一般口演,第25回杏林医学会総会)
- A-2 四エチル鉛急性中毒におけるラットの行動と脳障害(第 7 回杏林医学会総会)
- 271. 夜間時の運動負荷がその後の昼間睡眠とひき続く回復夜に及ぼす影響 (2) (労働生理)
- 270. 日中時の運動負荷がその後の夜間睡眠に及ぼす影響 (1) (労働生理)
- 46. 警備員の夜勤・交代制勤務に関する調査研究 : (その3) 健康と生活に及ぼす影響について (労働生理)
- 45. 警備員の夜勤・交代制勤務に関する調査研究 : (その2) 生活時間と睡眠時間について (労働生理)
- 44. 警備員の夜勤・交代制勤務に関する調査研究 : (その1) 夜勤・交代制勤務編成上の問題点 (労働生理)
- 警備員の夜勤・交代制勤務に関する調査研究 : 第1報 夜勤・交代制勤務編成上の問題点
- 四エチル鉛中毒に関する実験的研究 : 第 2 報 ラットのオペラント行動に及ぼす影響
- 四エチル鉛中毒に関する実験的研究 : 第 1 報 急性中毒症状の発現状況と自発行動量の変化
- 62. 授産工場における身体障害者の労働負担調査 (労働生理・疲労)
- 49. 夜間時の仮眠が睡眠パターンおよび生理・心理機能に及ぼす影響について (第2報) (労働生理・疲労)
- 48. 夜間時の仮眠が睡眠パターンおよび生理・心理機能に及ぼす影響について (第1報) (労働生理・疲労)
- 強制運動負荷がラットの睡眠に及ぼす影響について〔英文〕
- 17. 全国的系列銀行の健康管理に関する研究 : 健康アンケート調査結果の県別にみた変動要因の分析 (健康管理)
- 警備員の夜勤・交代制勤務に関する調査研究 : 第2報 長時間拘束勤務および残業が生活時間と睡眠時間の変化に及ぼす影響
- 急性四エチル鉛中毒の実験的研究-1-四エチル鉛がラットの睡眠一覚醒サイクルに及ぼす影響について
- 多様な雑音環境下での頑健な音声認識
- 検診結果による身体所見と体重変動との関連性
- 169. 入眠時刻の推移にともなう睡眠リズムおよび生理・心理機能の変化について (第2報) (労働生理・疲労)
- 168. 入眠時刻の推移にともなう睡眠リズムおよび生理・心理機能の変化について (第1報) (労働生理・疲労)
- 3. 警備員の夜勤・交代制勤務労働負担 (産業疲労研究会第24回例会)
- 426 昼夜逆転生活が睡眠および生理・心理機能の変化に及ぼす影響(労働生理・疲労,一般講演,第58回日本産業衛生学会・第38回日本産業医協議会)
- 111. 競艇場の券売り労働者の健康管理(3) : 4年間の健康診断での推移(健康管理,一般講演,第58回日本産業衛生学会・第38回日本産業医協議会)
- 学生の健康管理に関する研究 : 生活習慣と朝-夜型生活リズムとの関連
- 27 時間および 40 時間の完全断眠がその後の睡眠に及ぼす影響
- 特別養護老人ホームにおける入所原因疾患と日常生活の自立に関しての検討
- SPINE2プロジェクトのための単語間ポーズモデルによる耐雑音性に優れた音声認識
- SPINE2プロジェクトのための単語間ポーズモデルによる耐雑音性に優れた音声認識
- DARPA SPINEタスクのためのATR音声認識システム
- DARPA SPINEタスクのためのATR音声認識システム
- DARPA SPINEタクスのためのATR音声認識システム
- 大規模日本語音声データベースの構築と評価
- ATR音素バランスデータベースにおける高精度の音響モデル学習
- SPINE2プロジェクトのための耐雑音性に優れたベースライン音響モデルの構築
- 中国語音韻バランス用文セットの選択手法
- 交代勤務制が病院看護婦の生理機能に及ぼす影響--とくに深夜勤および勤務間隔時間が短い場合について
- A-1 三交代制勤務にともなう病院看護婦の昼・夜睡眠ポリグラフィー研究(第 7 回杏林医学会総会)
- 某特別養護老人ホ-ムにおける寮母の労働負担と健康障害に関する研究
- B-19 老人福祉施設職員の疲労と運動器障害の発生について(第 5 回 杏林医学会総会)
- A-17 ラットのオペラント行動の長期観察における Toluene 一時暴露が及ぼす影響について : FR スケジュールの場合(第 5 回 杏林医学会総会)
- 長時間パワースペクトル減算による雑音下音声認識
- 口周囲画像による頑強な発話検出
- MDL規準を用いた逐次状態分割法による音響モデル自動構造決定
- MDL規準を用いた逐次状態分割法による音響モデル自動構造決定
- MDL規準を用いた逐次状態分割法による音響モデル自動構造決定
- 86. 各種老人ホームにおける寮母の労働負担に関する調査研究 : 特養・養護・軽費老人ホーム (産業疲労)
- 睡眠時刻の推移にともなう覚醒レベルの変化とその後の睡眠のパターンとの関係
- 睡眠時刻の推移にともなう生理・心理諸機能の変動とそれらの関係
- 誤認識時の言い直し発話における発話スタイルの変動に頑健な音響モデル構築法(音声,聴覚)
- 自然発話音声における音節強調発声に頑健な音響モデルの構築法
- 音節強調発声に頑健な自然発話音声の認識法
- 拡張型カルマン・パーティクル・フィルタを用いた雑音下音声認識
- 強制運動負荷がラットの睡眠に及ぼす影響について
- 急性四エチル鉛中毒の実験的研究 : 第1報 四エチル鉛がラットの睡眠-覚醒サイクルに及ぼす影響について
- 長時間の連続夜勤がその後の睡眠に及ぼす影響
- 3. 某弱電機工場労働者の体力の傾向 (労働者の体力問題研究会記録)
- 座長のまとめ (165〜167) (労働生理・疲労)
- 自己教示学習を用いた音楽ジャンル分類 : 大規模な音楽データの活用に向けて(Session 7A(Big data))
- REM睡眠とNREM睡眠の時刻的出現分布
- 58. 全国的系列銀行の健康管理に関する研究 : 質問紙法による職員の健康生活水準の評価 (健康管理)
- B-3 ラットの正負条件づけ学習における負荷変化の影響(薬理学・生理学・衛生学・病理学・微生物学・生化学・その他, 第 4 回 杏林医学会総会)
- 都下幹線道路における交通公害の実態と住民への影響(第 2 報) : 交通量・騒音・排気ガス・自覚症状の関連についての解析(第 3 回 杏林医学会総会)
- 某新聞社作業場における気中鉛量について(第 1 報)(第 3 回 杏林医学会総会)
- B-3 頸肩腕症候群の社会医学的考察(臨床小講堂・基礎医学関係, 第 1 回杏林医学会総会)