眼窩壁骨折におけるCTと普通X線撮影法による所見の比較検討
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概要
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眼窩壁骨折が疑わしい顔面骨折59症例において普通X線撮影法 (コールドウエル法, ウオータース法) と冠状断層CTを行い, 眼窩底と内壁 (いずれも前方と後方に分類して検討) 及び篩骨上顎板の骨折の存在及びその形態を比較検討した. 骨折の存在診断率 (普通撮影法所見で存在しCTでも証明) は眼窩底 (前方78%, 後方73%), 眼窩内壁 (前方72%, 後方72%), 篩骨上顎板64%である.<BR>偽陽診断率は眼窩底と眼窩内壁では前方に限りそれぞれ約13%, 7%であり, 篩骨上顎板では約11%である. 偽陰診断率は眼窩底 (前方9%, 後方10%), 眼窩内壁 (前方21%, 後方28%), 篩骨上顎板21%である. 従来の類似の報告に比較して眼窩内壁の診断率が高率であった.
著者
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飯沼 壽孝
東京大学医学部
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石尾 健一郎
東京大学医学部付属病院分院耳鼻咽喉科
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栗山 純一
東京大学医学部付属病院分院耳鼻咽喉科
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善浪 弘善
東京大学医学部付属病院分院耳鼻咽喉科
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広田 佳治
公立昭和病院耳鼻咽喉科
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