電位差滴定法によるアンチモン(III)およびヒ素(III)の定量 : 電位差滴定法における電極(双金属)の選択について(第6報)
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概要
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ヨウ素によるアンチモン(III)およびヒ素(III)の電位差滴定法を双金属電極(Pt-Ni,Pt-Ag,Pt-WおよびPt-Sb)を用いて行い,これらの滴定曲線ならびに終点における電位変化の大きさ(Δ<I>E</I>/Δ<I>V</I>)を<I>N</I>/10〜<I>N</I>/1000の濃度範囲にわたって求め,比較検討した.その結果,アンチモン,ヒ素両定量においてPt-AgのみがS字形で,他の3組合わせはピークのある滴定曲線を画いた.また,4組合わせはいずれも終点において電位上昇を示した.Pt-Sbは<I>N</I>/10溶液の場合のみ滴定可能であったが,終点はアンチモン,ヒ素両定量においてそれぞれ0.1%および0.5%ずれた.したがって,この組合わせは不適当である.本法ではアンチモン3〜300mg/50m<I>l</I>,ヒ素1.2〜120mg/50m<I>l</I>まで実験誤差の範囲内で直接滴定することができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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