双金属極電位差滴定法における電極の選択について : ヨウ素-チオ硫酸ナトリウム滴定(第11報)
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概要
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ヨウ素法によるチオ硫酸ナトリウムの滴定およびその逆滴定を6通りの双金属電極組合わせすなわち,白金-タングステン,白金-ニッケル,白金-銀,白金-モリブデン,白金-タンタルおよび白金-パラジウムを用いて電位差法により行ない,それらの滴定曲線ならびに終点における電位変化を求め,さらに,pH,ヨウ化カリウム添加のそれらにおよぼす影響について比較検討した.滴定曲線の形は白金-タングステン,白金-モリブデンはピーク形,白金-銀,白金-タンタルはS字形,白金-ニッケル,白金-パラジウムは山形になった.終点における電位変化はヨウ素滴定の場合,白金-タングステン,白金-ニッケル,白金-銀,白金-モリブデンは上昇,ほかの2組合わせは降下を示した.逆滴定の場合,白金-パラジウムのみが降下し,ほかの組合わせはすべてヨウ素滴定と逆の電位変化を示した.さらに,pH,ヨウ化カリウム添加の影響を考察した.
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