ο,ο-ジメチルジチゾンおよびこれによるHg<SUP>2+</SUP>,Cu<SUP>2+</SUP>の光電光度定量法 : ジチゾン誘導体の合成とその分析化学的研究(第2報)
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概要
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ジチゾンのフェニル基のο-位にメチル基を導入したο,ο-ジメチルジチゾンの四塩化炭素溶液を用いその性質を検討した.試薬溶液の極大吸収波長は<I>p</I>,<I>p</I>-ジメチルジチゾン同様ジチゾンより長波長側にあるが,その金属錯塩溶液の極大吸収波長はジチゾン,<I>p</I>,<I>p</I>-ジメチルジチゾンの場合より短波長側にある.Zn<SUP>2+</SUP>,Cd<SUP>2+</SUP>,Pb<SUP>2+</SUP>,Bi<SUP>3+</SUP>はクエン酸塩溶液ではpH6.3までの測定範囲内で反応せず,酢酸塩溶液ではpH5附近まで反応しない.Cu<SUP>2+</SUP>はpH2.0〜4.5の範囲で,Hg<SUP>2+</SUP>,Ag<SUP>+</SUP>はpH1以上の測定範囲内で定量的に抽出される.本試薬のHg<SUP>2+</SUP>,CU<SUP>2+</SUP>に対する大なる撰択性を利用し,それぞれの定量条件を求めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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