ジニトロフルオルベンゼンによるグリベンクラミドおよびアルカリ溶液中の分解物の分離定量 : 医薬品の分解物に関する研究(第3報)
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概要
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新しい経口糖尿病薬であるグリベンクラミド(GC)およびその錠剤の定量法を検討した.また,GCのアルカリ溶液を加熱した場合の分解生成物である5-クロロ-2-メトキシベンズアミドエチルフェニルスルホンアミド(SA)とシクロヘキシルアミン(CHA)の分離定量を,2,4-ジニトロフルオルベンゼン(DNFB)による比色定量法と紫外部吸光光度法を組み合わせて行なうことを検討した.<BR>分解物の確認は薄層クロマトグラフィーで行なった.分解物を含まないGCおよびその錠剤の定量は紫外部吸光光度法,指示薬滴定法,比色法,電位差滴定法,けい光光度法およびKjeldahl法で行なった.<BR>分解物を含むGCのアルカリ溶液の場合は次のような方法で行なった.<BR>GCは試料を酸性として酢酸イソアミルで抽出し,DNFBと140℃で反応させて行なった(同時に抽出されるSAはDNFBと反応しない).<BR>SAは試料を酸性としGCとともにジクロルメタンで抽出し,299nmでの吸光度よりあらかじめ求めたGCの含量に相当する吸光度を差し引いて求めた.<BR>CHAは試料をアルカリ性とし酢酸イソアミルで抽出し,DNFBと室温で反応させた.
著者
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栗木 武男
ヘキストジャパン
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鈴木 信夫
ヘキストジャパン株式会社医薬総合研究所
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辻山 毅
ヘキストジャパン株式会社医薬品研究所
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辻山 毅
ヘキストジャパン(株)
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栗木 武男
ヘキストジャパン株式会社医薬品研究所
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鈴木 信夫
ヘキストジャパン株式会社医薬品研究所
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