溶存アセチレンのポーラログラフ法による迅速定量法
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概要
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アセチレンに対する酢酸第二水銀の付加反応を酢酸,メタノール,水混合液中において検討し,酢酸第二水銀4〜20m<I>M</I>に対しアセチレン濃度を酢酸第二水銀濃度の1/3以下にすることによって生成する付加化合物は沈殿を生じないこと,ならびにこの沈殿を生成しない溶液の硝酸ナトリウムを支持塩とするポーラログラムは酢酸第二水銀波に続いて-0.25V(<I>vs</I>.S.C.E.)付近に第2波を示し,アセチレン濃度は酢酸第二水銀波に反比例し,第2波に正比例することを見出した.この第2波はアセチレン:酢酸第二水銀のモル比1:3によって生成するアセチレンの水銀付加化合物にもとづく還元波であり,この波高より溶剤に溶存するアセチレンの迅速,簡易な定量法(所要時間30分)を確立した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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