酢酸ビニル中の微量不純物のガスクロマトグラフィーによる定量
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概要
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酢酸ビニルに含有される微量不純物,アセトアルデヒド,クロトンアルデヒド,酢酸メチル,アセトン,メタノール,ベンゼンのガスクロマトグラフ法による定量を検討した.酢酸ビニル中のアセトアルデヒド,メタノール,アセトン,酢酸メチルは固定相担体DM-13Aに85%シリコン油DC-510-15%ステアリン酸を担持したカラムで分離定量できることを認めた.検知限度はアセトアルデヒド0.006,メタノール0.007,アセトン0.015,酢酸メチル0.018vol%であった.この場合メタノールは酢酸ビニル中にアセトアルデヒド,水の含有量が多い時には定量が困難になるが,DM-13Aにグリセリンを担持したカラムにより,メタノールがほかの不純物に影響なく分離されること,および同時にクロトンアルデヒドが分離定量できることを認めた.検知限度はクロトンアルデヒド0.031,メタノール0.013vol%であった.さらにベンゼンはグリセリンカラムと85%シリコン油DC-510-15%ステアリン酸の連結カラムにより定量できることを認めた.検知限度は0.024vol%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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