フェノチアジンのポーラログラフィーによる定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フェノチアジンの単独ならびに酢酸ビニル中に存在するフェノチアジンのポーラログラフ法による定量について検討を行なった.フェノチアジンは3.5vol%硝酸含有メタノール溶液中で30℃にて3時間反応させ,その溶液をそのまま電解液とすることにより-0.68V付近にフェノチアジンの濃度に比例する還元波を示すことを見出した.この還元波はフェノチアジンのチオ基(-S-)が酢化されて生成するスルフィニル基(-SO-)にもとづく還元波であり,フェノチアジン中に微量含有されるジフェニルアミンおよび酢酸ビニルに影響されず,この還元波により酢酸ビニル中に存在する微量フェノチアジンを簡易に定量できることを認めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 溶存アセチレンのポーラログラフ法による迅速定量法
- フェノチアジンのポーラログラフィーによる定量
- ジフェニルアミンのポーラログラフによる定量
- 酢酸ビニル中の微量不純物のガスクロマトグラフィーによる定量
- 酢酸ビニル中のクロトンアルデヒドのポーラログラフ法による定量
- ジメチルホルムアマイド系のジビニルアセチレン,アルデヒド類のポーラログラフによる研究
- ゼニール化合物のポーラログラフによる定量